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LGBTsニート

NEET株式会社LGBTs事業部のブログです

性別適合手術を受けるには1(病院探し編)

はじめに

 先日、性別適合手術を受けました。病院を受診してから手術に至るまでの流れを、何回かに分けて書きとめておきたいと思います。これから手術を考えておられるGID性同一性障害)の方々の参考になれば幸いです。また、GIDではなくても、性別適合手術が行われるまでにはどのような経過をたどるのかについて興味がある方の、参考にもなればと思います。
 今回は病院探しについてです。

 

1、病院の種類

 手術を受けたいと思ったら、まず、しなくてはいけないことが病院を探すことです。性別適合手術は、どこの病院でもできるわけではありません。できる病院はごく限られています。
 おおまかに分けて、選択肢となる病院は3種類に分けられます。

  1. 日本国内の大学病院

  2. 日本国内のクリニック

  3. タイの病院

 他にもあるのかもしれませんが、僕が知っているのはこの3つで、僕が候補としたのもこの3つです。

 このリストを見ると、一見、1の国内大学病院が一番良いように思えますよね。しかしそれぞれに、メリット、デメリットがあります。その一部を紹介しましょう。

  1. 日本国内の大学病院

    • メリット

      十分な設備と医師がいるので安全・安心。手術の合併症、後遺症などがあっても十分な対応が受けられる。精神科医のしっかりしたサポートも受けられ、手術の不安や、性別違和の苦痛などの相談もできる。

    • デメリット

      患者は殺到しているが、年間で手術できる件数がごく少ない。したがって、順番待ちが発生し、手術できるまでに何年もかかることも。

  2. 日本国内のクリニック

    • メリット

      手術件数が多いため、それほど順番待ちを気にしなくて良く、早い期間で受けられる。日本国内にいくつかあるため、居住地から近い所にクリニックがあれば、交通費が少なくて済む。タイに行くことに比べれば、日本語が通じるなどの面では安心感がある。

    • デメリット

      クリニックなので、手術の合併症などが起こったとき、すぐに対応できない場合がある。実際に乳房の手術で死亡した例がある。入院期間も短く、痛みがあるまま退院となり、近くのホテルに宿泊して療養という所もある。(しっかりと条件など確認して、怪しいと思えばやめましょう)

  3. タイの病院

    • メリット

      手術件数がとても多く、医師の執刀経験が豊富。値段が安く、飛行機代・アテンド代を入れても、日本でするより安くつく。

    • デメリット

      帰国後不具合が発生した場合、タイに行くのが大変。日本国内病院での対処を断られる場合あり(タイに行く前に、何かあったとき日本国内病院で治療が受けられるよう、あらかじめ段取りをつけておきましょう)。

 2、病院を探す

 だいたいの候補を決めたら、具体的な病院を探しましょう。病院の迷惑になるといけないので、ここに具体的な病院名は書きません。ネットで調べればすぐに出てきますので、ご検索ください。身近に手術を受けた知り合いがいれば、その人に情報をもらうと安心かと思います。

 

3、電話をする

 病院が見つかったら、電話をしてみましょう。だいたいの病院が、予約が必要だと思います。
 また、大学病院の場合、ホームページ等で「性別適合手術」「ジェンダークリニック」などの記載があっても、新規受付をストップしていることもあります。僕も2件断られました。電話でそのあたりを確認しましょう。

 

おわりに

 さて、役に立つようで役に立たない記事だと思われた方もいるかもしれません。何ら具体的な病院名が出てこないんですからね。しかし、それを書いてしまうと、病院の迷惑になるので、やはり書きません。

 ただし、僕自身の体験をもとに、以下の2点について書いておきます。

 一つ目は、僕が手術を受けたところは国内大学病院で、とても良かったということ。他の二つの選択肢を取るよりは、費用が多くかかったことは間違いないですが。それでも通院、手術、入院生活すべてにおいて、安心して満足できる治療を受けられたと思っています。待ち期間についても、想像していたよりずっと短期で行うことができました。ちょうど比較的空いていた、ということだったので、単に僕が幸運なだけで、一般的にはけっこう待ち期間は長いのかもしれませんが。

 二つ目は、僕は大学病院受診前に、クリニックで手術予定だったが、キャンセルしたということ。手術の翌日に退院、あとはホテル療養、という話を聞いて、本当にそれで大丈夫なのかと不安でなりませんでした。心配なので、他の病院に行って、婦人科の先生に大丈夫か確認しました。「危ないとはっきりは言えないけど、うちだったらこの手術で翌日退院はさせませんね。3日ぐらいは入院です」と言っていました。
 そうするとさらに不安なことが思い当たります。このクリニックで看護師さんに採血をしてもらった際、針を抜いたときに血液が机の上中に飛び散りました。今まで何十回と採血を受けたことはありますが、こんなこと1度も経験がありません。血が飛び散ること自体は、とくに健康に問題があるようなことではないようですが、この看護師さんの技術や経験は大丈夫でしょうか。手術中にミスがあったり、ミスではないにせよ、ずさんな処置をされないでしょうか。
 また、ネットでいくつか情報を調べたところ、このクリニックの医師の評判が悪いようでした。実際にこの医師の手術は受けなかったので、僕には何とも言うことはできません。しかし、診察は受けましたので、その対応については少し言えます。患者に対し親身になったり、安心感を与えるような対応は期待できないということです。最初は、そんなもんかと思っていましたが、後日大学病院を受診して、その対応の差に驚きました。とくに大学病院の精神科の先生は、とにかく親身になってサポートしてくれ、とても感謝しています。精神的に不安定な方や、治療に不安があるような方は、信頼できる精神科の先生のサポートを受けられる病院を選ぶと、安心できるかと思います。

 

 今回の記事は、かなり大学病院推しだったと思います。それは実際僕が手術を受けたのが大学病院で、それに満足しているからです。

 でも僕の周りの知り合いには、クリニックやタイで手術し、満足している人たちもいます。彼らに話を聞けば、かなりタイ推しの意見だろうと思われます。

 したがって、僕の意見は、大学病院で手術を受けた1人の意見として参考にとどめ、多くの人の意見や情報を見て、自分自身にとっての最善の判断をしていただければと思います。

 

 

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