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LGBTsニート

NEET株式会社LGBTs事業部のブログです

男だけど男が好きです

恋愛と性指向

FTMとパートナー

 今までの記事でも書いた通り、僕は性同一性障害(FTM)です。つまり身体的性別は女性でしたが、性自認(自分をどの性だと思うか、どの性でありたいと願うか。「心の性」などと言われることもある)は男性です。そして性別適合手術も行い、完全に男性としての生活を送っていきます。

 さてそうなると、戸籍も男性に変わることになり、女性と婚姻ができます。まわりの人も当然のように、女性と結婚するとの前提で、いろいろ話をしてきます。
 僕も何人かFTMの知り合いはいるのですが、パートナーがいる場合は全員が女性で、中にはすでに結婚している人もいます。こういう感じなので、僕が女性と結婚すると思われていることは、いたって普通の流れです。

 しかし僕の場合は、今のところ、女性より男性が好きなのです。

 

性自認と性指向

 ここで基本的事項を説明します。性同一性障害(あるいはトランスジェンダー)と、同性愛(レズビアン・ゲイ)というものは、まったく異なる概念だということです。

 前者は、身体的性別と性自認の問題です。後者は性自認と性指向の問題です。性指向というのは、どの性別を性愛・恋愛の対象にするか、ということです。「どの性別の人を好きになるか」と説明されることもあります。

 したがって、身体的性と性自認が一致しない場合が性同一性障害(あるいはトランスジェンダー)です。身体が女性で、自分は男であるまたは男として生きたいと望んでいれば、それはトランスジェンダーです。その人が男性を好きであろうが、女性を好きであろうが、そういう性指向の問題はまったく関係がありません。

 一方で、自己の性自認と同一の性別の人を好きになるのが、同性愛という概念です。自身を男性と考えている人が、男性を好きになれば、それは同性愛です。ここで、同性・異性という言葉の基準となるのは、「性自認」であることに注意です。
 すなわち身体が女性で、性自認が男性の人が、男性を好きになれば、それは同性愛となります。こういう場合を「FTMゲイ」と呼んだりもします。
 一方身体が男性で、性自認が女性の人が、男性を好きになれば、これは異性愛です。

 

性指向についての混乱

 戸籍さえ変えてしまえば、女性と結婚するのは難しくない(と僕は思います)。が、男性と結婚(または同性パートナーシップ制としても)するのは非常に困難だと思います。たとえ同性パートナーシップ制というのが条例あるいは今後法律で認められたとしても、実際に生活するのは、無理とは言わないけどかなりハードだと予測します。とくに僕の住んでいるところは、とても保守的な田舎のため、少なくとも地元では無理です。耐えられません。

 でも今の段階で、そのことは、あんまり悩んではいません。結婚できないなら、できないでもいいと思っています。

 それよりも僕が悩んでいる、というより、混乱しているとでも言ったほうがいいことがあります。それは自分の性指向は、いったいどういうものなんだ、ということです。

 先ほど、「今のところ」女性より男性が好きなのだと書きました。こういう書き方をしたのは、過去には女性が好きだった時期があったからです。

 こう書くと、それでは僕はバイセクシャルなのだと思われる方もいるかもしれません。でもそういうふうには思えないのです。なぜならやはり「今のところ」今の自分が、女性を好きになると思えないからです。

 それならば、異性愛から同性愛に移行したということではないか。そう結論付けてもいいのかもしれません。でもその結論にはどうも納得できない。なぜか。

 

恋愛感情とは何か

 そもそも恋愛感情とは何なのか。その前提が僕にとって曖昧であるために、自身の性指向というものが混乱している感じがするのです。

 僕は男性と付き合った経験があります。その人のことが好きでした。というか、別れたけれども今でも好きです。セックスもしました。けれどもそれは「恋愛感情」だったのか? 僕は付き合っていた時も、今でもわかりません。

 あと僕は、中高生の時には好きな女の子がいました。そのときは疑いなく、それは恋愛感情だと思っていました。しかしそれは本当に「恋愛感情」だったのか? 今になって振り返ってみるとわかりません。その女の子と付き合うことはできませんでした。だけど付き合ったとして、うまく恋愛関係を築くことができたのか。それはもう今となっては検証不能なことです。

 恋愛感情とは何か、という問いに、自分自身の納得できる答えを出すのは難しい気がしています。それでも僕は、何かしらの答え、たとえ手がかりでもいいのでつかみたいと思っています。

 そういうわけで、今後このブログでは、そのことをテーマにした記事もいくつか書いてみようと思います。具体的には、「恋愛感情をテーマにした本などを読み参考になることをまとめる」「自身の体験を詳しく振り返って、そのときの感情を考察する」という2つの手法を用いたいと思います。

 

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